あみーごのつぶやき

What is complex can be understood only when the mind is simple. (U.G. Krishnamurti) /心が単純な時にだけ複雑なものが理解される。(クリシュナムルティ)

毎週恒例の

邦画タイムを終えました。週末も何か習慣をつくった方がいいなと思って、金曜の夜は邦画を、土日のどっちかは洋画をそれぞれiTunesでダウンロードして観ることにしてる。今日観たのは三谷幸喜の「マジックアワー」。今年公開されたばかりらしいけど、リストで見つけるまで知らなかった。面白かった!コメディを見ると、日本人らしさが懐かしく感じられて、とてもリラックスできる。コメディって、よくいるタイプの人間が誇張されたかたちで出てくるじゃん。そういう、よくいる日本人像が懐かしいの。

先々週?は「愛の流刑地」を観たけど、不倫モノはまだ自分には早いみたいだった。寺島しのぶはいつも通りとても良かったけど「ヘルタースケルター」と同じで、彼女がMを演じるのはちょっとどうかな?「ねえ、殺して」より「殺しなさいよ!!」の方が合っている。「キャタピラー」とか他の、タイトル忘れちゃったけど、賞をとった映画はS系の役だったと思うし。ま、でも「愛の流刑地」はレビューでは評価が高いから、わたしももうちょい大人になれば理解できるのかもしれない。
 
昨日帰ってからうたた寝しちゃったせいで夜寝つけなかったから、まだ手をつけてなかった司馬遼太郎の「梟の城」を読み始めた。他の小説ほど時代背景の説明が細かくなかったから結構サクサク読めて、5分の1くらい読んだかな。今日は学校でも読んでたから、何人かに内容を聞かれた。ちょっと驚いたんだけど、「忍者」って知名度高いのね。
みんな"It's like a spy, right?"とか"NARUTO!!"とか言ってたから。NARUTO読んでないから分かんないけど、忍者の知名度の高さはNARUTOのおかげなのかしらね?とにかく、訊いてきた人はみんな知ってた。
 
午前中は授業が1つしかないから、後の時間はサウジの友達だいたい4人と1つの机を囲んで宿題やったり、ランチを食べたりしてるんだけど、今日はみんなが「梟の城」に興味を持ってくれたんで、いろいろ説明が大変だった笑
まずは本の読み方から…
・日本人は縦読みと横読みを両方するのか?
・ページはどうめくるのか?(縦読みの時は左をめくって、横読みの時は右をめくる)
・この横の小さい文字は何?(ふりがな)
・どれが主語でどれが動詞かどうやって判断するのか?(???)
・日本のペーパーバッグで重いね(紙が良質だから?)…etc
 
聞いたら、サウジでは読書はあんまりポピュラーな趣味ではないらしい。ハイエットが言うには、本と言えば短編で、暇潰しになるようなあまり内容の濃くない、コメディものが主らしい。マニラとハイエットが「好きな本はアガサ・クリスティ」と言っていたから、読書が好きな人は欧米の本をアラビア語に翻訳したものを読んでいるんじゃないかな。
あと、自分たちが英語の読み書きが苦手なのは、読書が特に推奨されてないからだとも言ってた。日本人はSpeakingやListeningは苦手な人が多い(発音は本当にカタカナ読みが多い)けど、読み書きがわりとできるのは、英語教育の仕方の結果もあるけど、義務教育で国語をしっかり学ぶからなのかもしれない。あと、読書も半ば強制的にさせられるじゃん。毎朝の読書タイムとか、読書習慣とか、読書感想文とか。
 
英語の読解力や文法を理解する力を身につけるには、まず母国語の基礎を身につけることが大事なのかもね。国語がめちゃくちゃな人に英語はできないと思うよ(帰国子女は別)。英語もフランス語も出来た三島由紀夫も言ってたんだから間違いない笑 三島由紀夫は中学生に古典の暗唱を義務づけろと文科省に訴えたらしいね。
こないだWritingでとうとうAを取ったんだけど、それを見たファティマが「日本語で文章を書くのも好き?Writingで良い点を取る人はたいてい母国語のWritingも得意だから」って言ってた。だからやっぱり、英語だけ上手くなろうってわけにはいかないっぽい。まずは国語をちゃんと勉強しましょう。
でもSpeakingは別かな。文法がめちゃくちゃでも通じるからね笑
 
さて「梟の城」を読みながら寝よう~
ちなみに手元のものは新潮文庫なんだけど、発行日が昭和40年の4月30日って書いてある。わたしの誕生日!ってわけでちょっと嬉しい。他の出来事は、ヒトラーが拳銃自殺した日ってくらいしか知らないから笑